十月の兎

徒然なるままの日記

Life is Journey

暖かくなってきたので旅に出たい。

 

旅はそんなにしたことないので、旅慣れていない。

万が一のための荷物が、万が百くらいの想定になって重くなっていく。

 

子どもの頃、旅行となると、道中ステキな人と出会いパーティーに呼ばれることになるかもしれない、という想定で、いつもそのための服を用意していた。

 

大人になっても想定の類がそんななので、基礎化粧品や充電器などの割と必須系のアイテムを忘れたりしていて無駄な荷物の多さに呆れられる。

 

バックパッカーにはずっと憧れ続けてきた。

パック一つで身軽に気ままに旅をする。

ヒッチハイクしたり、トラブルきっかけの出会いがあったり。

学生時代、何度か計画したこともあった。

 

実際のところ、日々、娘をバックパックしているので、できる限り背中はフリーダムでいたい。

しかもすぐ腰痛になりそうだな。

 

してみたい旅は、ナスカの地上絵をヘリに乗って観たい‼︎

 

嘘です。

 

 

西荻窪の純喫茶「どんぐり舎」(今もあるのかな)に行って、どんぐりコーヒー、トーストセット、コーヒーゼリーをお供に一日入り浸って本を読みたい。

 

旅館に泊まり、温泉にゆったりと入り、2時間たっぷりマッサージの後、部屋で旬の海鮮と日本酒でへべれけになり、そのまま布団に雪崩れ込みたい。

 

もはや旅ではないような気もする。

 

バックパッカーには向いていないことが

あらためてわかった。

 

タイトルと内容のギャップ、ごめんなさい。

 

 

 

誠意って何かね

タイトルを読んで、菅原文太と、かぼちゃが浮んだあなたは

北の国から」が好きですな。

 

文太さんじゃないけど、最近つくづく

そう思うことがあった。

 

夫が友達と呑む約束をしていた。

数日前に今回の呑み会はどうも乗り気になれない、と言う。

気心の知れた友達と場所なので何が嫌って訳ではなく、

純粋に気分が乗らないようだ。

そして断ることに。

 

断り方にいつもながら驚く。

まず謝ってから、特に予定はないし、

体調も悪いわけではないけど、全く気分が乗らないからお断りする、と。

全くオブラートなし。

 

私が断るなら、「気と体は連動してる」説を引っ張りだしてきて、

体調が悪いから気が乗らないのだ、と言い聞かせ、

なんとなくだるい気がするのでごめんなさい、

と曖昧で便利な言葉を選び、嘘は言っていない、

とまた自分に言い聞かせるだろう。

翌日「体調、大丈夫?」なんてメールをもらって罪悪感を感じちゃったり。

それって嘘じゃない?

 

すっぴん公開って言ってるのに、薄く

下地は塗ってて、下地はファンデと

違うからすっぴんに属するから嘘じゃない、みたいな。

 

うぎぎぎゃゃゃあぁあぁぁぁ‼︎

ややこしやー、ややこしやー‼︎

 

約束は守るのが誠意。

でも約束のためにコーティングした気持ちで自分の時間を使い、

相手の時間をもらうことは誠意ではないと思う。

 

夫の断る理由は真っ直ぐすぎて、呆れられながらも、

だいたいすんなり受け入れられる。

そこに誠意があるからだと思う。

 

誠意をごまかしたり、茶化したりすると正義仮面が登場してきて、

ややこしやーになる。

 

誠意はシンプル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

82%

大量の洗濯物を干した後、

月末の支払の何やかんやに手をつける前、

夫とプチ喧嘩をした後に仕事に戻る時、

ほんの一欠片のビターなチョコレートは

気分を切り替えてくれる。

 

馴染みの店ではカカオ含有率が

68%、75%、82%、95%とある。

82%を選ぶ。

 

一応、一通り試した。

68%はビター感が物足りない。

75%はもう一声。

95%はちょっとビターすぎた。

 

で、82%の味に落ち着いた訳だけど、

数字的にもとても好きな並び。

80じゃなくて82ってとこがいい。

 

テストの点数も68点や75点だと冴えない。

95点だと足りなかった5点に固執して

しまい悔しい。

82点だと結構いいじゃん!って思うし、

足りなかった18点もご愛嬌。

 

100点を求めないので、通知表には

「野心がない」「向上心がない」と

書かれ、コンプレックスだったけど、

今はこの気質を気に入っている。

 

話しは変わるけど、どんな女性になりたいかって時に

「カッコいいけど程よいスキのある女性」

と言うと

「それ以上⁉︎」

ってツッコまれる。

 

スキは18%以上あるようなので、そこは

向上心を持ってして微調整していく所存です。

 

 

 

 

 

脱アイドル宣言

好きな映画は?と、聞かれたら

 

或る夜の出来事」「用心棒」「黄桃の味」「黒猫白猫」

「ダウンバイロー」「フランシス・ハ」

 

その時の気分で違うけど、今スラスラっと出てくるのはこんな感じ。

 

 

好きな有名人は?

と、聞かれたら

 

ウッディ・アレン高田純次伊勢谷友介、お肌が黒い時の

マイケル・ジャクソン

 

これも気分で違うけど、定番の方々。

 

最近の映画はほとんどわからないし、

詳しいわけではないけど、映画は好きで映画関係の会社に勤めていた

こともある。

単館で上映されてそうなのが好き。

 

と、書くと

ほほう、そんな感じのするチョイスだ

と、思われるのではないでしょうか。

 

 

好みのタイプは基本的に文化系。

細身でインテリのスメルがしつつ、

センスが良いけど、お茶目。

 

と、書くとこれまた

ほほう、そんな感じのするチョイスだ

と、思われるのではないでしょうか。

 

好きなものを挙げることで、その人が

垣間見える。

その人の本棚を見ればわかるように。

 

ただ・・・

 

どちらも一番好きを言ってない。

なんでかっていうとちょっとダサいと

思ってるから。

好きなものを言うことで自分のイメージをよく思われたいから。

その自分イメージと違うから。

 

アイドルが、いちごパフェやクレープ

を好きだというように。

実際、レバニラや、塩辛が好きだったとしても。

アイドルでもないのに自意識過剰。

 

イメージはとても大切だと思う。

でもイメージに囚われるとしゃぼん玉の

中にいるみたい。

しゃぼん玉はこの世のものであって、

この世のものでないような。

アイドルは付き合えそうで付き合えない

ような。

そういう曖昧いな存在、儚い存在は

好き。

でももう自分自身は地に足を着けたい。

 

40過ぎてまだチヤホヤされないと自分の立ち位置が

わからない。

フワッフワッ過ぎてお恥ずかしい。

 

言っちゃう。

一番好きな映画はベタな

ニューシネマパラダイス」で

一番好きなタイプは永遠のアイドル

少年隊のヒガシ‼︎

で、レバニラ、塩辛、もつ煮LOVE。

私にナチュラルでオーガニックな

イメージを持っていたかもしれない

皆様、違います。

 

でもオーガニックフードやオーガニック

コスメも好き。

 

あれか、これかじゃなくて

あれもこれも好きでいいんじゃない⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私史上最古の思い出

5歳の息子が、ちょっと前の話を

するとき

「オラ(ドラゴンボールの影響かと…)の若い頃さぁ、」

と言う。

 

5年間って彼にとってどういう感覚なのだろう。

オラ曰く「結構生きてる気がする」

らしい。

3歳くらいまでは若い頃に属するらしい。

 

私史上最古の思い出は3歳の時。

妹が産まれて半年が経ち、落ち着いたので、双方の祖父母達と

一緒に温泉旅行に行くことになった。

途中にミニウサギなどがいるふれあい

広場があった。

祖母が

「マホ(私)、動物好きだから

よかったね。触ってごらんよ。」

と言うと、大人達が

「そうだよ、触らせてもらいな、

マホは動物好きだもんね。」

と次々と言い出す。

 

私、動物そんなに好きだったけ?

と自分でもわからなくなりながらも

側にいたモルモットを抱っこすると、

大人達はとても嬉しそうにシャッターを

切る。

ミニウサギ、ハムスターと抱っこすれば

するほど満足そう。

もはや動物に触りたい、というよりも、大人達の期待に

応えようとしていた。

その時に、もう妹のような天使みたいな生き物ではないんだなぁと

感じたことをよく覚えている。

その日着ていた服、妹が包まれていた

おくるみの柄も。

 

息子も3歳の時に妹ができた。

きっと、私と似たような感覚なのかも

しれない。

 

こどもは大人が思っているほど

こどもっぽくない。

「こどもっぽい」なんて形容詞ないのかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイトフライのお告げ

今、物欲はあまりないのだけど

新しい音楽を知りたい欲が猛烈に

湧いている。

 

これまで衝撃を受けた音楽はたくさん

ある。

例えば、ドナルド・フェイゲン

「ナイトフライ」を始めて聞いた時。

洗練された都会の大人の余裕。

こんな夜が東京に出たら待っているのやもしれぬ‼︎と、

みちのくっ子をときめかせたようなそんな高揚感を

また音楽で感じたい。

 

何かお勧めないでしょうか。

 

 

「ナイトフライ」なんぞを聞きながら、スモークされた牡蠣と

バーボンとかやってみたいなぁ、と常々思いながら一度もやってない。

そう思っていたら、寄った八百屋でかかっていたのが

「ナイトフライ」。

八百屋で?

お告げじゃー‼︎

実現するのはそんなに難しいことじゃないのに、なんとなく

やりそびれてること、全部やったれ、という。

 

牡蠣とバーボン買いに行ってきます。

 

尊敬を検証

自分の声に注目するようにしてから、

出てくる違和感の山。

 

そのひとつ。

「尊敬」という言葉。

 

「尊敬する」ということがよく

わからないでいた。  

 

こんなことを書こうと思ったのは、

ふと女子中学生の悩み相談を読んだのが

きっかけ。

受験の面接練習で

「尊敬する人は誰ですか?」

という質問に

「いません。」

と答えたら、先生から

「それではダメ。例えばご両親とか

はどうなの? 」

と言われ、そう答えることにしたけど

尊敬する人がいないっておかしいですか?って悩み。

 

全然、おかしくないです。

 

私のトラウマ。

小4か小5の時に文集に「尊敬する人」を書くことになった。

「尊敬」という言葉の意味はなんとなくわかっていたけど

ピンときてなかった。

 

当時の楽しみは土曜8時のお笑い番組、ドリフ。

週に一度、こんなに私をワクワクさせてくれる志村けん

「尊敬=志村けん

ピンときた‼︎ので文集には

志村けん

と書いた。

 

終業式に配られた文集を読んで、恥ずかしく過ぎて文集を

燃やしたくなった。

「ぼくたち わたしたちの尊敬する人」

には八割方が「おとうさん」「おかあさん」と書いていた。

ちびまる子ちゃんでいうアホの山田キャラ、さいとうりゅうすけでさえ

ナイチンゲール」と書いているではないか‼︎

えぇぇぇぇ!!!

いつみんな示し合わせたのだろう。

どうか私の欄だけみんな気がつきませんようにと

心から願った。

 

そして中学生になり、悩み相談の彼女と全く同じ経験をした。

先生のアドバイス通りに「両親です」と

答えたからかどうかはわからないが

面接は合格した。

 

そして、今。

あの時の志村けん以上に尊敬する人って

いないような気がしてた。

両親のことは好きだし、感謝しているけど、尊敬する人かって

言われるとなんだか違和感があった。

 

今まで出会ってきた人に対しても然り。

魅力的な人が多くて、憧れたり、大好きな人はたくさんいるけど

「尊敬」というとなんかしっくりこなかった。

 

急に上下関係を感じて仰々しいような。

 

文集事件以来、「尊敬」を何度も辞書で引いた。

”他人の人格や行為を高いものと認め、頭を下げるような、

また、ついて行きたいような気持ちになること”

 

私のパンク心にひっかかりそうな言葉。

行為に高いとか低いとかあんの?

頭なんか下げる必要あんの?

志村けんにならついて行く‼︎とかね。

でも、もうパンク心は卒業。

 

かつての後輩に、すぐ人を尊敬する女子がいた。

ワインに詳しい上司に

「部長、すごい。

   尊敬しちゃいますぅ」

パソコンの不具合をなおしてくれた

阿部君に

「阿部君、ありがとう。

    リスペクトだわー」

大袈裟な女子だと思って、好きじゃなかった。

ほんの一部を観ただけで何がリスペクトだよ!

世界中の人、皆、仏陀じゃん!ってね。

けど、10年経った今、ソレだよ!って思う。

皆、仏陀です、神ですよ。

 

すぐ人を尊敬できちゃう彼女を尊敬する。

 

言葉に囚われて、流されまいと頑なになり、

可愛くなくなっちゃうのが私の悪しき癖。

 

プカプカと気持ち良く流されたひ〜。

すごい、かっいい、最高、尊敬する、

同列で好きに使えばいい。

 

今日、尊敬した人を、明日、尊敬しなくなってもいいわけだし。

 

たった今、寒い中、バイクでハガキを届けてくれた郵便局員さん、

尊敬します‼︎

 

またひとつ、可愛くなれました。

ありがとうございます。